ここまでガチ視点で数回EDHの記事を書いてきましたが、いかがだったでしょうか。
これからもまだまだ主張したいこと、語りたいこと沢山あるのですが、とりあえずいったん区切りとなるような話を一つしたいと思います。

冒頭で「ガチ」という表現をした通り、自分は完全にガチ環境に身を置くプレイヤーです。
ホームとする店舗、愛知県名古屋市の「美嶋屋」はEDHの最高峰の一つとして広く知られているようですし、実際プレイヤーのレベルも水準以上であると自負しています。

一方、カードゲームの老舗ビッグマジックの名古屋店(大須にあります)では、今夏から統率者交流会という名目で無料で対戦会が開催されてきました。
多くのプレイヤーが押し掛け、それなりに繁盛したようですね。大変喜ばしいことです。

ここで最初に宣伝させてください。
美嶋屋では毎日、BMでは水曜夜からそれぞれ統率者交流会を開催しております。
近隣の皆様、遠征勢の皆様ぜひともふるってご参加ください。




さて。


有象無象が存在するビッグマジック・・・すなわちカジュアルプレイヤーに美嶋屋の面子・・・ガチプレイヤーが紛れたらどうなるのか。




それはゲームではありません。虐殺、です。たとえ3VS1となったとしても。


もちろん多人数戦による独特なプレイングの面も大きいです。個人的な主観でいえば、まだまだ全体除去を打つタイミングがおかしい人は多数見受けられました。
しかし、根本的なデッキパワーの違いはプレイングどうこうという点を遥か彼方にぶっちぎりで置き去りにするほどの断絶があるわけで。
かくいう自分も2T目ジン=ギタクシアスによる瞬殺劇などいくつもやらかしたりしてきていますし、どうしてもゲームではなく「狩り」であると表現せざるを得ません。


同じフォーマットのデッキであるはずなのにこの意識の違い。これはいったいどこから生まれてしまったのでしょうか?
理由はいくつかあるのですが、詳しく語るとEDHの歴史から紐解き公式批判まで行き着かなくてはならないためここではいったん割愛します。
とにかく、現状のEDHとは上から下までデッキパワーの隔絶が何よりも、リミテッドよりも大きいフォーマット、という点だけはお分かりいただけるかと思います。


個人的な意見を述べさせていただくならば、断絶があることも、それが大きいことも全く問題ではないと思っています。
そこにあるのはただ、「ルールとして制定された特定の決まりごとに沿って作られた一つのデッキ」なのですから、区分けすること自体本来はナンセンスなことなのです。

しかし、デッキパワーの断絶とEDH特有の超コンボ環境は、一つの不幸をもたらすこともまた事実。



公式で言わせればソーシャルでないやりとり、ということになるのでしょうが、特にガッチガチの卓で行われる「駆け引き」は、カウンターと除去(特に生物除去、茶除去)の応酬であり、盤面から盤面への干渉・・・いわゆる戦闘めいたものは起こらないのが普通です。
全員のマナ数と消費したカウンターの数、ピッチカウンターを持っているかどうかの挙動確認、タップアウトするタイミングetc・・・
これらを逐一観察し、全員のガードが下がる一瞬を見極めて突破する、という「一瞬の差し合い」ですべてが決まるため、実態は4人で真剣で切りあってるようなものです。

ここに真剣を持たない人間が混じるとどうなるか。
言わずもがな。一瞬で切り捨てられて終わりです。
特にレシオが高くてデカいだけの生物なんていうのは言うならば竹光。タルモゴイフや墓忍びなどでどれだけ頑張ってガッツンガッツン殴ろうが「そろいました、終わりです」の声と同時に手札を公開されればそれで終了、盤面で築いていた優位、なんてものは砂上の楼閣に過ぎなかったと認識させられるというわけです。


このとき、タルモや墓忍びを持っていたプレイヤーは、はたしてゲームに参加していたと言えるのでしょうか。
言葉を変えましょう。ただ座ってるだけで楽しい人間なんているんでしょうか?
・・・際どい表現を使いましたが、ガチ勢から見たカジュアル勢のデッキの認識としてはおおむねこういうものです。あえてもう一度申し上げましょう。ガチじゃない人間はゲームに影響を与えない存在。すなわち紙束持って座ってるだけに見えているはずです。


全てのプレイヤーに真剣を持って斬り合いしろ、などと言うつもりはありません。
しかし、「交流会」などというものがあり、そこで不特定多数の人物とこのゲームを遊ぶつもりならば。
せめて自衛の手段ぐらいは考えておいても損はないのではないでしょうか。

一般的に、人斬りは手加減ができません。これは単純にデッキ構造がそうなっているのです。一人だけ殺すコンボなんてのはまずお目にかかれないものですから。
仮にも勝敗をつけるゲーム。人斬りの群れに混じって遊びたいならば「手加減してくれ」ではなく「斬り返すやり方を教えてくれ」という姿勢で臨んで頂きたいですね。
それができないなら、これはもう仕方ない。棲み分ける、という方法で対策するしかありません。

棲み分けができないというなら、やはり自衛手段は講じておくべきです。残念ながらトキは正に世紀末・・・広範に人を募集した時点で人斬りと出会うことは覚悟しなければいけない時代になってしまっているのです。
竹刀持ちだけで戦える、幸せな世界を持っていない、もしくはめくるめく世紀末へ踏み出し、知らない人間と戦ってみたいと思うならば。







自分が今まで書いてきたのは、言うならば「人斬りの見分け方」のようなものです。
一連の記事が、全ての世紀末種籾勢のせめてものショットガンとならんことを。





そして、これだけ脅したにも関わらず真剣の斬り合いに興味を持っちゃった破滅的に終わってる人間がいるとしたら。
Welcome to this CLAZY TIME このイカレた時代へようこそ。

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