GP名古屋のヴィンテージはMUD4、オムニ2オース1TES1と無惨な結果となった。
この結果から見られるメタの動きは分かりやすく、

虚空の杯制限によりMUDが弱体化したとされる

ちょうど強化されたTESを筆頭にコンボが増加

逆にMUDが喰い返す

というものだろう。
虚空の杯制限程度ではMUDのデッキパワーを大きく損なうとまではいかなかったようだ。
そもそもMUDというデッキの強さ、その根幹を為すのは言うまでもなくワクショが生み出す圧倒的なテンポのアドバンテージであり、その点(とまぁ磁石のゴーレム)が損なわれることさえ無ければ大幅な弱体化というのは無いのだろう。


使える手数、すなわちマナの総量がターンを経るごとに1つづつ増えていく。
MTGに端を発する「マナ」要素を使うTCGにおいて、この点は最も基本的な概念である。最近ではコードオブジョーカーやハースストーンもこんな形式だ。
使用できるカードも全てはこの概念に基づいた設計をされており、それを踏み倒すことが出来るデッキというのは強力なのだ。
それは例えばティンカーやリアニメイトのような刹那的なものだったりもするしMUDのように恒久的なものだったりもするが。


さて、モダンでもエルドラージが誇る2マナランド・・・と猿人の指導霊を使ったテンポの強みを全面に押し出したデッキが出てきた。
ヴィンテージでもマナ基盤は大体2マナ以上出る土地8(ワクショ墳墓)+マナ加速8枚(モックスロータスソルリングマナクリプト)で、エルドラージがMUDよりも若干マナ域の低いカードで構成されていることを考えれば、成る程確かにこれはモダンに表れたワークショップ・デッキだと呼べるだろう。
強固な土地に下支えされているこのアーキタイプはしばらく活躍が望めそうだ。

モダンは禁止改訂によりメタゲームを動かす。
これはウィザーズの基本方針であり、実際につい最近も環境の2トップと思しき護符と双子が禁止された。
新たなエルドラージデッキが早くも禁止に名を連ねるかは今後の動向にかかっている。今後を楽しみにしたい。

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