前にまずはモダンの2枚から適当にサクッと

■ギタクシア派の調査
適正よりも少ない色、少ないマナ=少ないターンで唱えられるファイレクシアマナ。これはメカニズムとしては完全に壊れているので、使用するなら少なくともカード自体の効果をかなり弱くしておかないといけなかった。覗き見/Peek自体は壊れたカードではないが、0マナで撃てる効果としては強力過ぎたわけだ。インスタントがソーサリーになりタイミングが限定されたデメリットが、コストが0になったことで完全に帳消しになっているのも見逃せない。
今後のカードプールの広がりによってタフネス1の強力カードが繁茂するなら将来的にはらわた撃ちも禁止に名を連ねるだろう。

■ゴルガリの墓トロール
例えばさまようもののテキスト欄に「発掘7」の3文字を書き加えよう。それだけでこのカードのカードパワーはゴルガリの墓トロールをも上回り、全環境禁止確定超ぶっ壊れカードになる。
MTGに数あるメカニズムの中でも群を抜いて強力、かつ元のカードのテキストを完全に無視してしまう発掘は史上最も失敗したメカニズムの一つだ。フラッシュバックはアドバンテージを得る再利用メカニズムであったが、発掘はアドバンテージを得ない再利用メカニズムである。その発想自体は別段おかしなものとは言えないが、墓地を急激に増やす方法としての利用価値は開発の想像を遥かに上回るものであったに違いない。
かくて「発掘6」と書いてあるだけで発掘デッキの最優秀エンジンとなってしまったこのカードは、発掘デッキの台頭によって再び封印と相成った。一応モダンじゃ釣られることも無きにしもあらずだが、テキストがさまようものでも冬月台地でも青ざめた月でも使われたはずのカードがオマケの3文字のために闇に葬られるのは心苦しいものがある。

モダン終了。いやー燃焼ふたたび値下がりでしょこれー千葉でうっかり買わなくてよかったー

■スタンダードの禁止について
中隊を禁止し損ねたツケを今払わされているなという印象。
スタンダードは高速化しており、3種の禁止カードはどれもオーバーパワー(あと記憶問題っつーネック)を感じさせるものであり禁止は納得が行く。どれか1枚だけ、というのも他のデッキタイプが暴れるので無しだ。
一方で天辺だけを切り取ってみればスタンダードのバランスは取れておりメタは動いていたわけなので、極めて小さな規模ながら健全ではあった。
一見健全であった環境のどこが不健全かといえばそれはやはり数の減少であろう。ここでいまさら述べるまでもなくスタンダードの人口は世界中で減少しており、それは一見バランスが改善した現状でも続いている・・・となれば、その原因を一言で言ってしまうと「中隊で減らした人口が復活していない」という事だ。
あえて今禁止カードを出すというのは、中隊を禁止できずに人口を減らした過去を顧みて、二の轍は踏まないという意思表示であると受け取った。そのための禁止では批判も多くこれで更に人口を減らしてしまうかもしれないという危惧はあるが、禁止し損ねたという負債を今からでも支払い、改めてスタンダードに向き合うというのだろう。その姿勢は評価すべきではないか。

コメント

四日市
2017年1月12日10:25

>有識者ぶって長文を書くのは気持ちいい

わかる。

(突然失礼しました)

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