神ダの神説 神スオブザ神ルド
2017年3月24日 ゲーム コメント (3)これから出るオープンワールドは不幸だ。このゲームと比較されてしまうから。
ゲーマーを名乗るなら、ゲームが好きだと自称するならば、天下の任天堂が誇るコアゲーマー向けIPであるゼルダシリーズのプレイ経験は当然あってしかるべきものだろう。
神々のトライフォース、時のオカリナ、トワイライトプリンセス、はたまた超ディープ向けのムジュラの仮面といったタイトルは多くのゲーマー達に支持されてきたが、この「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」は間違いなくこれらの作品に比肩し、上回る楽しさを味わえる事を約束しよう。
今作のリンクは最初こそ何もない、記憶すらもたない状態で、ハイラルの平原からも隆起によって隔離された始まりの台地からスタートする。しかしそれは本当に始めのうちだけで、プレイを始めて10分後には最初のアイテムを手に入れ、数時間ほどでアイテムを回収し終えて冒険の目的を提示される。「ガノンにハイラル城が乗っ取られたから倒してくれ」。以上。そして与えられたアイテムを手にハイラル平原へ降り立ったリンクには、多少の導線は引かれているもののあとはお好きにどうぞという圧倒的な自由度が投げつけられるのだ。
しかしここでリンクの前には圧倒的な自由度と、それ以上に圧倒的な広さが立ちはだかる。
そもそも始まりの台地がまず結構な広さなのだ。『祠』と呼ばれる謎解き系ミニダンジョンが東西南北に4つ、更に高低差あり寒暖差あり山あり谷あり、攻略を知らなければ即死トラップと化す『ガーディアン』という敵や序盤は一撃でリンクを死に至らしめる中ボスまで詰め込まれているのに「詰め込まれている」という感覚すらないほどの広さである。チュートリアルにしては歯ごたえがある、という感覚をプレイヤーに植え付けてくることだろう。
そしてチュートリアルが終わったプレイヤーに、改めてこのゲームの真の広さが襲い掛かってくるのだ。この「広さ」を知覚したときの感覚は是非とも味わってもらいたい。
さぁ、あまりにも広いハイリア平原だが、それを攻略する方法は自由である。なぜならリンクは既に全てを持っているからだ。
登場する祠には、一部で通常の弓矢を持っていることが攻略の前提となるものがある。しかし、それ以外に必要となる条件は何もない。リンクのハートやスタミナが初期状態だとしても一撃も食らわない自信があるならハイラル城に直行してガノンを討てばいいし、心配ならまず最初に提示されたストーリーラインに従えばリンクには徐々に強さが備わっていき、あまりにも強いガノンを弱体化させるための準備が整っていくだろう。
この意思決定の自由さはオープンワールドの面目躍如といったところだが、それ以上に自由なのがリンクの行動である。
このゲームは確かにオープンワールドなのだが、「任天堂がオープンワールドを本気で作った」というゲームである以上に、「ゼルダの伝説をオープンワールドにした」ゲームなのだ。
壺を割り、看板を切り刻み、森としか表現しようのない何本も生えた木をなぎ倒して薪とする。空いた草むらに火を放てば熱により上昇気流が発生し、それに乗って大空高く舞い上がればちょっとした障害物ぐらい飛び越えてしまう。
敵がいれば真正面から切りかかってもいいし、無限にノーリソースで生成できる爆弾を投げ続けてもいい。シリーズ内でも強武器と知られる弓矢は今作もその強さは健在だし、気づかれないように不意打ちするという手段もある。ストーリーが進めば敵の動きを止める方法まで手に入る。もちろん最も賢い方法とは気づかれずに逃げることだ。
今作の自由度を最も表すのが『祠』と4つの神獣ダンジョンである。これらは(敵と1対1で戦う『力の試練』を除けば)敵はボスしか出てこず、謎を解いて踏破するのが目的という頭脳への挑戦だ。しかし、「突破できればそれが正規ルート」というインタビューの通りに解法は1つではない・・・どころか無数に存在する。門を開けずに飛び越える?OK。他所からアイテム持ってきてそれを使った?問題ない。ただプレイヤーのひらめきを最大限に尊重してくれる。どのように抜けても咎められたりはしないからだ。
チュートリアルをクリアした時点で手に入るアイテムがないとクリア不可能なので、そこだけは攻略するように制限されているが、本編では全てがプレイヤー次第なのである。
旧来のゲームキャラを操って思うがままに広大な空間を駆けたい。そんな思いにこのゲームは、その人が思っていた以上の規模を以って答えてくれる。
一度でもそんな思いを抱いた事があるのなら、何を迷うこともなくソフトを(あるいはハードごと)手に取るしかない。
このゲームを味わった時に買ったことを後悔させない、と自信をもって断言できる。広大なハイリア平原へ、いざ旅立とう。
ゲーマーを名乗るなら、ゲームが好きだと自称するならば、天下の任天堂が誇るコアゲーマー向けIPであるゼルダシリーズのプレイ経験は当然あってしかるべきものだろう。
神々のトライフォース、時のオカリナ、トワイライトプリンセス、はたまた超ディープ向けのムジュラの仮面といったタイトルは多くのゲーマー達に支持されてきたが、この「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」は間違いなくこれらの作品に比肩し、上回る楽しさを味わえる事を約束しよう。
今作のリンクは最初こそ何もない、記憶すらもたない状態で、ハイラルの平原からも隆起によって隔離された始まりの台地からスタートする。しかしそれは本当に始めのうちだけで、プレイを始めて10分後には最初のアイテムを手に入れ、数時間ほどでアイテムを回収し終えて冒険の目的を提示される。「ガノンにハイラル城が乗っ取られたから倒してくれ」。以上。そして与えられたアイテムを手にハイラル平原へ降り立ったリンクには、多少の導線は引かれているもののあとはお好きにどうぞという圧倒的な自由度が投げつけられるのだ。
しかしここでリンクの前には圧倒的な自由度と、それ以上に圧倒的な広さが立ちはだかる。
そもそも始まりの台地がまず結構な広さなのだ。『祠』と呼ばれる謎解き系ミニダンジョンが東西南北に4つ、更に高低差あり寒暖差あり山あり谷あり、攻略を知らなければ即死トラップと化す『ガーディアン』という敵や序盤は一撃でリンクを死に至らしめる中ボスまで詰め込まれているのに「詰め込まれている」という感覚すらないほどの広さである。チュートリアルにしては歯ごたえがある、という感覚をプレイヤーに植え付けてくることだろう。
そしてチュートリアルが終わったプレイヤーに、改めてこのゲームの真の広さが襲い掛かってくるのだ。この「広さ」を知覚したときの感覚は是非とも味わってもらいたい。
さぁ、あまりにも広いハイリア平原だが、それを攻略する方法は自由である。なぜならリンクは既に全てを持っているからだ。
登場する祠には、一部で通常の弓矢を持っていることが攻略の前提となるものがある。しかし、それ以外に必要となる条件は何もない。リンクのハートやスタミナが初期状態だとしても一撃も食らわない自信があるならハイラル城に直行してガノンを討てばいいし、心配ならまず最初に提示されたストーリーラインに従えばリンクには徐々に強さが備わっていき、あまりにも強いガノンを弱体化させるための準備が整っていくだろう。
この意思決定の自由さはオープンワールドの面目躍如といったところだが、それ以上に自由なのがリンクの行動である。
このゲームは確かにオープンワールドなのだが、「任天堂がオープンワールドを本気で作った」というゲームである以上に、「ゼルダの伝説をオープンワールドにした」ゲームなのだ。
壺を割り、看板を切り刻み、森としか表現しようのない何本も生えた木をなぎ倒して薪とする。空いた草むらに火を放てば熱により上昇気流が発生し、それに乗って大空高く舞い上がればちょっとした障害物ぐらい飛び越えてしまう。
敵がいれば真正面から切りかかってもいいし、無限にノーリソースで生成できる爆弾を投げ続けてもいい。シリーズ内でも強武器と知られる弓矢は今作もその強さは健在だし、気づかれないように不意打ちするという手段もある。ストーリーが進めば敵の動きを止める方法まで手に入る。もちろん最も賢い方法とは気づかれずに逃げることだ。
今作の自由度を最も表すのが『祠』と4つの神獣ダンジョンである。これらは(敵と1対1で戦う『力の試練』を除けば)敵はボスしか出てこず、謎を解いて踏破するのが目的という頭脳への挑戦だ。しかし、「突破できればそれが正規ルート」というインタビューの通りに解法は1つではない・・・どころか無数に存在する。門を開けずに飛び越える?OK。他所からアイテム持ってきてそれを使った?問題ない。ただプレイヤーのひらめきを最大限に尊重してくれる。どのように抜けても咎められたりはしないからだ。
チュートリアルをクリアした時点で手に入るアイテムがないとクリア不可能なので、そこだけは攻略するように制限されているが、本編では全てがプレイヤー次第なのである。
旧来のゲームキャラを操って思うがままに広大な空間を駆けたい。そんな思いにこのゲームは、その人が思っていた以上の規模を以って答えてくれる。
一度でもそんな思いを抱いた事があるのなら、何を迷うこともなくソフトを(あるいはハードごと)手に取るしかない。
このゲームを味わった時に買ったことを後悔させない、と自信をもって断言できる。広大なハイリア平原へ、いざ旅立とう。
コメント
スイッチ持ってないですけど、うぃーu版でやるべきですかね?
ジャイロ操作があるがゲームパッドならやりやすいぞ
スイッチはARMSかSplatoon2、あるいはポッ拳が出たときに買おうと思って
買えなかったわけじゃない買えなかったわけじゃない買えなかったわけじゃ
余談ですがゲオで再販してるみたいですね。スイッチ。